紺野道昭通信

『新春講演会』の歴史②(定期発信-Vol.34)

2003年の第2回目は、哲学者/東洋思想研究家の境野勝悟(さかいのかつのり)氏です。

ある勉強会で境野氏のお話を初めて拝聴したとき、老荘思想や哲学が中心の内容に私は目が覚めるような思いをしました。

是非当社の社員にもこの講話を通じ考え方の幅を広げて欲しいと考えました。

 

当日拝聴した「記憶力より創造力を働かせましょう」というエピソードは今でも強く記憶に残っています。

哲学者・思想家として活動する以前の境野氏は、進学校で国語教員を務めていたそうですが、その当時は記憶力重視の受験が偏重されており、“いい”学校に入ることが幸福な人生に繋がる、記憶力が足りず“いい“学校に入れない者は不幸になるという風潮がとりわけ強かったそうです。

しかしあるとき卒業生とのやりとりを通じ、そもそも“いい”とは何かという根本的な問いに気づかされたそうです。

自分のやりたいことや素性に合っていることに出会うこと、それが生き甲斐に繋がると卒業生から多く耳にするようになり、記憶力よりも創造力を働かせることの大切さに行きついたというエピソードでした。

これは社員教育にも当てはまります。

受験勉強のように知識を記憶するだけでは、社会人として活躍するためには不十分です。

 

「お客様は何を求めているのか」

「どのようなサービスがお客様に喜んでいただけるのか」

 

仕事ではこうしたことを常に創造することが求められます。

当社は他社との差別化が難しい業界にいますから、なおさら創造力が求められるのです。

その他にも境野氏の講演からは「お父さん・お母さん」の語源や老荘思想まで学ぶことが出来、大変に刺激的な講演会となりました。

 

 

新春の集いの様子(※違う年度の写真です)