紺野道昭通信

『新春講演会』の歴史③(定期発信-Vol.35)

黎明期の講師紹介、延長戦にお付き合い下さい。

過去20年間を通じ毎年最幸の講師でしたから、全員ご紹介したいのですが、ひとまず今回で一旦区切りたいと思います。

 

さて第3回(2004年)は、ドラマ『スクール☆ウォーズ』のモデル、山口良治氏をお招きしました。

そう、あのスポ根ドラマの主人公、伏見工業高校ラグビー部の監督です。

ドラマですから脚色も一部あったようですが、ラグビー界で全く無名の公立高校を舞台に監督と生徒の衝突や軋轢を乗り越え、見事全国制覇を成し遂げた事実は変わりません。

監督として山口氏がどのように生徒たちを変えていったのか、お聴きするのがとにかく楽しみでした。

 

山口氏の講演を通じ強く感じたことは熱量の高さです。

本気で相手を変えようと思うなら、まず自分が「本気」になること。

それは言葉から姿勢まで全てにおいて「本気」になること。

上手くいかないことがあっても、「本気」であるならば諦めることはない。

諦めるようであればそれは「本気」ではない。

氏は監督と選手という関係を超え、生徒たちと人間同士の関係を築きました。

 

このあたり、当時の私に通じるものを感じました。

この頃、私も本気で社員に向き合っていると思っていたのですが、それは氏の云う「本気」には遠く及ばないことに気付いたのです。

 

その頃私は、会社をもっと良くし社員をもっと幸せにと、とにかく無我夢中でしたが、一方で体裁を気にし、何処かで聞いた響きの良い言葉の受け売りで社員に接することもありました。

こうした姿勢は「本気」でない証拠です。

会長への遠慮や自らの実績不足も勿論ありましたが、「本気」で会社を変えようと思うのならそれはただの云い訳です。

 

思えばこれまで新春講演会の準備は、社員の皆が忙しい合間を縫い進めてきました。勿論それまで講演会など開催したことがありませんから、はじめは随分苦労しただろうと思います。社長の期待に応えたい、講師に失礼があってはならない、参加者に気持ちよく講演をきいてもらいたい、そんな気持ちでいっぱいだったのではと思います。

手前味噌ではありますが、社員の丁寧な仕事ぶりには本当に感心しました。

私以上に社員が「本気」になっていたのかもしれません。

私もまだまだ精進せねばいけません。