紺野道昭通信

こんのはどのようにして『理念経営』を始めたのか⑧(定期発信-Vol.22)

※今回は一旦戻り、2/21掲載・Vol.19の続きから始めましょう。

 

さて経営理念浸透に向け、朝礼による唱和をはじめ様々な取組みを始めるも中々手応えが得られず、試行錯誤するなかで私の中に疑問が湧きました。

 

・社員は理念をどのように受け止めているのだろうか

・最も理念を学ばなければいけないのは私ではないか

 

私がどれほど声を大にし、理念が重要であると唱えようとも、働く社員達が理念への共感や理解を持っていなければそもそも伝わる筈がないのでは….

 

そんな疑問を抱え悩んでいた2008年、前回ブログでも触れたように外から情報を取り入れようと様々な集まりや勉強会に参加するなかで運命の出会いがありました。

講演会がきっかけとなり、株式会社イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏から幸運にも直接学ぶ機会を得たのです。

 

※鍵山氏については理念経営や人本経営を標榜する方であれば良くご存知だと思います。

1962年にイエローハットを創業後97年に東証一部上場を果たし、現在はNPO法人「日本を美しくする会」の相談役として、全国各地で掃除に学ぶ会や講演会など精力的に活動されています。

 

さてそれまでも多くのセミナーや講演会に参加していた私は、毎回真剣に学ぼうとする一方で、どの講師も話す内容はだいたい同じだなと考えるときもありました。

今思うと手段の目的化、即ち学ぶこと自体が目的になっていたのかもしれません。

 

しかし鍵山氏の講演は次元が違い、いつしか身を乗り出して聴いている自分に気付きました。

 

テーマは「掃除に学ぶ」というものでした。

氏が創業以来続けている掃除の大切さと哲学、生活の基盤となる掃除を徹底して行うことで人が変わり組織が変わる、そんな実例を熱く説かれました。

掃除をするだけで会社が良くなるものかと序盤は半信半疑だった私も、講演が進むにつれ、行商からはじめた組織を一部上場までされた方ですから、「掃除に学ぶ」という言葉には奥深いものがあると気付きました。

加えて「凡事徹底」のほんとうの意味を胸に強く刻むことも出来ました。

 

~なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、当たり前のことを他の追随を許さないほど極めること~

 

勿論なかなかそこまでは出来ません。

ただそこまであきらめずやりきることが大事なのだと気付かされました。

 

講演終了後、もっと知りたいという衝動に駆られた私は、控室に戻られた鍵山氏に是非ご挨拶したいと事務局に頼みに行くのです。

(Vol.23に続く)