紺野道昭通信

こんのはどのようにして『理念経営』を始めたのか⑬(定期発信-Vol.27)

もちろん素手で公衆トイレを掃除するなど生まれて初めてです。

一心不乱に磨いていると実に多くのことに気付きました。

表から見えない場所の酷い汚れ方、汚れにくく感じた部分の意外な汚れ、徹底的に磨き上げることで際立つ一見綺麗に見えた箇所の汚れ等々、枚挙に暇がありません。

 

不思議なもので、今まで何も考えずトイレを使っていたときには気付かなかったことばかりです。

もちろん隣で磨く鍵山氏の姿があってこそですが、このとき既に私の中で「掃除に学ぶ」謙虚さが芽生えていたのかもしれません。

 

こうした気づきを自身や会社に置き換えて考えるきっかけにもなりました。

「私が気付かぬまま、正しい手順や整理整頓が守られていないのではないか」

「私の行動や言動全てが会社全体に大きな影響を与える、このことを本当の意味で私は理解出来ているだろうか」

「その場だけの改善に留まり、本質的な何かを見落としてはいまいか」

 

正直に申し上げましょう。

このように自分を省みることなど今まで皆無で我ながら恥ずかしくなりました。

これが鍵山氏の云う「掃除に学ぶ」意義なのかもしれません。

時間にすれば僅か一時間足らずでしたが、私は一生の学びを得ることが出来ました。

鍵山氏から直接学ぶ機会をいただいたことに改めて心から感謝しました。

実は掃除をしている間、鍵山氏と言葉を交わすことはありませんでしたが、心のなかでずっと対話をしていた気がします。

今でもこのときを振り返ると、心が引き締まり初心に返ることが出来るのです。