紺野道昭通信

年輪経営と言われる所以(定期発信-Vol.98)

企業の目的は利益の追求ではなく顧客の創造であることを忘れてはならないと、昨今の報道から強く感じます。

利益は企業の発展や永続に欠かせませんが、顧客を騙し社員や取引先に迷惑や不利益を与えてまで追求するものではありません。

 

利益とは、顧客が抱える問題や悩みを我々の商品・サービスを通じて解決した結果、自然と生じるものです。

利益は出すものではなく出るもの、と私が尊敬する経営者もおっしゃっていました。

利益はあくまで結果です。

利益を最優先し顧客や取引先を騙すようなことは決してあってはならないのです。

 

商品・サービスには適正価格があります。

飲食店であれば原価率は概ね30%前後ですが、故稲森和夫氏が「値決めは経営」とおっしゃったように価格設定は非常に大事です。

安価ではそれだけ数を売らなければなりません。

反対に高価、高付加価値を追求するならば、生産管理やブランディングへの投資が欠かせません。

 

商品やサービスをどれだけ売ればどの程度の利益が出るかはすぐにわかるものです。

それらに基づいて適正な業績目標を定めねばなりません。

しかし毎年の業績目標だけ高く設定し、それに見合った商品やサービスのブラッシュアップを怠れば必ずどこかで無理が生じます。

ここに不正をしてでも目標達成を優先する歪な構図が生まれるのです。

 

企業は年々成長をしていくことが求められます。

それは顧客のため、自分たちのためでもあります。

しかし成長が膨張であってはなりません。

 

「年輪経営」という言葉があります。

企業の成長とは樹木の年輪のごとく、少しずつ少しずつ重ねていくべきものです。

膨張、急成長は樹木そのものを倒してしまうことさえあります。