紺野道昭通信

当たり前の仕事に感動を加える②(定期発信-Vol.148)

(前回続き)

「相手を慮(おもんばか)る」という言葉があります。

「相手の事情や周囲の状況について十分に思いを巡らせる、気遣う」という意味で、相手を知っていようといまいと想像力を膨らませることが重要になってきます。

非常に奥が深く正解がないため知識や経験が試されます。

 

相手のためにお弁当や食事を手配する際、好みやアレルギーの有無、提供するタイミングなどを確認することがあります。

ときには旬の食材やその土地ならではの料理を提供し、思い出に残るような機会を演出します。

介護施設では利用者一人ひとりの口の大きさに合わせて調理スタッフが食材の形を整えるばかりか、咀嚼回数に合わせて柔らかさまで調整するそうで、脱帽の一言です。

 

話を戻しましょう。

A社と段取りについて打ち合わせをしていると、往復の新幹線きっぷを先方で手配し郵送しますと申し出がありました。

私は「ああ、そこまでしてくれるのだ。予約の手間を省いてくれるなんて有難いな」と感じました。

 

数日後に届いた郵便を開けてみると、新幹線きっぷに手紙が添えられていました。

 

「この度は講師をお引き受けいただきありがとうございます。当日はこちらのきっぷをお使いください。東京から静岡へいらっしゃる際は右手に富士山が見えます。右手側(富士山側)の窓側の席を予約しております。○○時○○分頃には富士山がとてもきれいに見えると思います。紺野様におかれては、静岡は久方ぶりとのこと、ぜひ静岡名物の富士山を楽しんでいただきながらお越しいただければ幸いです」