紺野道昭通信

新卒者に期待する資質②(定期発信-Vol.83)

もう一つ新卒者に期待する資質があります。

それは他の人を喜ばせる力で、「他喜力(たきりょく)」と表現しています。

実は新春講演会で招いた講師から教わった言葉の一つです。

ことあるごとに私が使うので社内にも随分定着したようです。

 

「仕事」とは突き詰めれば顧客や取引先、社会が抱える問題や課題の解決です。

商品やサービスの販売はその手段に過ぎません。

そして誰しも自分の課題が解決されれば嬉しいものです。

そこで私たちには喜ばれる仕事作りが求められます。

 

弊社事業の古紙回収を例に取りましょう。

ご存知の通り古紙とは使用済みの紙製品です。

不要になった段ボール箱、読み終わった新聞や雑誌などが多くを占めます。

ここで誰も古紙回収の仕事を行なわない社会を想像してみましょう。

この社会では古紙は資源ではなく可燃ごみです。

2023年3月の環境省発表によれば、我が国における2022年度の一般廃棄物処理コストは2兆1,499億円、前年度より159億円増加したそうです。

行政サービスのコスト増に比例し我々が納める税金も当然増加します。

また新たに新聞用紙や段ボール原紙生産の原料として森林資源の伐採が必要になります。

これはSDGsを持ち出すまでもなく、持続可能な地球環境に良かろう筈がありません。

 

さて一年間で弊社が回収し再資源化する古紙は約17万トンです。

地球規模から考えれば私たちの貢献度合いは僅かでしょう。

それでも地域単位から行政単位、そして国から世界、地球へ繋がっているのがまさに地球温暖化という課題であり環境問題です。

 

少し長くなりましたが、他喜力を高めるため新卒者の皆さんに出来ることがあります。

身近な相手をよく観察し、考え、どうしたら喜んでくれるか想像することです。

対象は友人や家族でも良いのですが、できれば恋人が良いでしょう。

愛する人が喜ぶ姿を見れば自分だって嬉しくなるはずです。

愛する人が好きなことやシチュエーション、サプライズを仕掛けるとしたらどうするか。想像すればするほどワクワクしてきませんか。