紺野道昭通信

社員旅行②(定期発信-Vol.158)

(前回続き)

毎年社員旅行の行き先は社員が決めるのですが、、今年は特に社員の成長に感銘を受けた機会がありました。

今年は6班に分かれて各班が自由に行き先を決めたのですが、浅草、上野、豊洲、警視庁などバラエティに富んでおり、自然や歴史、話題性、意外性など各班のテーマが垣間見えます。

そのなかで驚いたのは、ある班が歌舞伎座観劇を選んだことです。

 

はじめは「歌舞伎座でかかる催しに興味がある社員なんていたかな…」と思いました。

毎月の給与明細を直接社員に渡すため、私は事業所を訪ねます。

その際できる限り全員と話をしますし、管理職からも部下の様子を聞きます。

その中で日本文化が話題になった記憶はなく、まして社員旅行が歌舞伎座観劇という会社などこれまで聞いたことがありません、

 

しかし、社員たちはあえて普段接することのないものに触れようと考えたようです。

彼らが自ら教養レベルを高めようとする意識に感銘を受けました。

仕事で得られる知識や経験に留まらず、人として豊かな人生を歩むために文化に触れるという選択はなかなか出来ません。

うちにそんな社員がいたことにすっかり嬉しくなり、この班のみ旅行上限額をオーバーしても会社が追加負担するよう変更しました。

 

もうひとつ、社員旅行の良いところは、帰ったあとでも折に触れ、盛り上がれるところです。

一緒に楽しんだ景色や食事、道中で仲間と共有した苦楽等々挙げればキリがありませんが、こうした思い出話をすることで、さらに同僚との親密度が高まり、会社の風通しが良くなっていくのだと思います。

 

社員旅行に否定的な経営者の方に提案します。

「社員旅行なんか…」と決めつけず、社員自身に計画を任せ、成り行きを見守ってみてはいかがでしょうか。