紺野道昭通信

私流経営哲学②(定期発信-Vol.198)

正直なところ、私自身も他の経営者の1日のスケジュールには興味があります。

業種や事業規模によって、当然仕事の仕方が異なりますし、個性や価値観によっても、変わってくるでしょう。

 

現場が好きなタイプであれば、毎日のように現場に顔を出し、社員と対話しながら仕事をしているでしょう。

営業が得意な経営者であれば、新規や既存を問わずあちこちを飛び回っているかもしれません。

 

いつかのブログでご紹介したように、私自身は大学卒業後、まずは他社に就職し社会人としての修行期間を過ごしました。

その後、家業の当社に戻ってからは、現場、営業、管理、役員、そして社長と一歩一歩着実に歩んできたつもりです。

このプロセスがありますから、当社の現場や全ての業務内容について把握している自負がこれまではありました。

 

一方、ここ数年で事業の幅が広がり、ホールディングカンパニーの形になってからは、業務内容もより複雑化しています。

三社各部門間の連携や調整も随分繊細なものになっています。

社長の私が細かいことにまで口を出してしまうと、却って現場が混乱する懸念があります。

以上から、私は極力具体的な運営には介入せず、社員を信頼して任せているのです。

 

従って当然のことながら、私一人の力で三社すべてを毎日細かく見て回ることなどは、現実的には出来ることではありません。

 

逆に私が現場に突然登場すれば、社員のみんなは「社長の顔色をうかがいながら仕事をする」ようになるかもしれません。

健全な意思決定や判断が出来ずに、本来の力が発揮出来なくなるでしょう。

 

実は私自身も若い頃に経験しました。

父である先代社長が現場に来ると、その場の社員全員がピリっと緊張し、普段どおりの仕事が出来ないほど、気を遣っていたことを今でも鮮明に覚えています。

 

(次回に続く)