経営者としての責任②(定期発信-Vol.76)
…電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任だ。
著名な経営コンサルタント、一倉定氏による言葉です。
社員によるヒューマンエラーも元をたどれば経営者の責任と言えるのかもしれません。
社員によるミスやエラーが生じたとき、すぐに本人や上司の責任を問いたくなりますが、その前に考えねばならないことがいくつかあります。
・社員教育は充分だったのか
・ミスを防ぐ仕組みは整っているか
・早期発見は可能か
・ミスがあった場合でも影響を最小限に留める仕組みはあるか
科学技術がどれだけ進歩しても人が関わる限り、ミスやエラーはなくなりません。
それでも続く場合はどう考えるのか。
当事者の社員の個性と担当業務間のミスマッチも十分に考えられます。
この場合、選考も含めた採用プロセスまで考えることになりますが、元を辿ればやはり経営者の責任となるのです。
経営者の責任は重大です。
とはいえ社内のエラーが起きるたびに現場に出向くわけにはいきません。
従って全社員が個々の役目役割をしっかり果たせるように、業務範囲や責任、権限などを明確にして仕組化させねばなりません。
こうしたガバナンスをしっかり整え、社員との信頼関係を日頃から構築し正しいことを正しく行なっていれば成果は後からついてくると信じる以外はないのです。
…会社は小林多喜二の『蟹工船』のようになってはいけない
これは私が一番大切にしていることです。
真面目に一生懸命働いた人が報われる、それが正しい会社のあり方です。
ときには厳しい局面に立たされることもありますが、社員一丸となってそうした状況を乗り越えていくためにどうすればよいのかを考えるのが経営者だと思うのです。