紺野道昭通信

職場のハラスメントについて①(定期発信-Vol.183)

今回はハラスメントについてお話しします。

ご承知の通り、職場で起こるハラスメントは増加の一途であり、近年はパワハラだけでなく、カスハラ(カスタマーハラスメント)も増えているようです。

令和5年度に厚労省が行った調査によると(※)、過去3年間に企業が受けたハラスメント相談は以下の通りです。

 

・パワハラ64.2%(前回調査比+16.0ポイント)

・セクハラ39.5%(同+9.7ポイント)

・カスハラ27.9%(同+8.4ポイント

・妊娠/出産/育休ハラスメント10.2%(同+5.0ポイント)

・介護休業ハラスメント3.9%(同+2.5ポイント)

・就活セクハラ0.7%(同+0.3ポイント)

 

(※出典)https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001259093.pdf?utm_source=chatgpt.com

 

このうち今回はパワハラに注目します。

パワハラを受けた社員と、受けたことがない社員との回答差が10%以上あった勤務先の特徴は、以下の通りです。

 

・上司と部下のコミュニケーションが少ない/ない

・残業が多い/休暇を取りづらい

・業績が低下している/低調である

・ハラスメント防止規定が制定されていない

・失敗が許されない/失敗への許容度が低い

・社員間に冗談や脅かし、からかいが日常的に見られる

・社員の年代に偏りがある

・他部署や外部との交流が少ない

・人手が常に不足している

 

これをみると、社内の風通しの良さや職場環境は勿論、業績や社員一人ひとりの個性など様々な要素が絡み合って発生していることが判ります。

 

ハラスメントは何かの拍子に突然起こるものではありません。

日頃から「これぐらいはいいだろう」という奢りや慢心から生ずると、私は考えています。

コミュニケーションが取れているつもりでも相手はそう感じていなかったり、業績が良いからこのくらいなら問題ないだろうという甘えや勘違いが、根底にあるのだと思います。

 

私は、師と仰ぐ坂本光司先生から、経営者が何よりも力を注がなければならないのは、社員とその家族の幸せである学びました。

以来私は、社員とその家族の幸せを第一に考え、当社の経営にあたっています。

だからこそ、社内でハラスメントがあれば見逃すわけにはいきません。

加害者に相応の処罰を下すことも当然で、仮に加害者が家族であっても同じです。

甘やかせば被害者が増えてしまいます。

被害者が何ら救済されずに仕事を続けるようなことが、絶対にあってはならないのです。