紺野道昭通信

認知症への理解と寛容な心(定期発信-Vol.207)

9月21日は認知症の日(世界アルツハイマーデー)、世界的に認知症についての理解を深めようという日でした。

わが国も例外ではなく、大きな課題を抱えています。

厚労省の数値によると国内の認知症患者数はすでに471万人、2030年には523万人に増加する見込みだそうで、26人に1人が認知症という割合になります。

こうなると、遠い社会問題どころではなく、現実問題として皆さんのご家族や皆さん自身も発症する可能性が十分にあります。

 

だからこそ正しく理解し偏見を無くし、しっかり向き合わねばなりません。

また若年性認知症というものもあり、20~30代でも発症するケースもありますから、まだ自分には関係ないとは云えません。

大事なのは受け止める準備をしておくことでしょう。

 

実は先日、「ばぁばとじぃじのごはん処」と云うユニークなイベントを大戸屋で行いました。

合言葉は「忘れてしまっても大丈夫」。

当日のホールスタッフは、全員が80代から90代の認知症と診断されている方々です。

注文を間違えたり忘れたりすることもありますが、それでいいのです。

そうしたことを「大丈夫」と受け止められる空間を意識的に作ったのです。

 

当日は10人のスタッフが笑顔でお客さんを迎えました。

来店したのは彼らのご家族や親せきの方々、そしてボランティアの学生たちです。

戸惑うスタッフには周りの人たちが優しく声をかけ、サポートします。

その姿にお客さんも自然と笑顔になり、店全体が温かさに包まれていました。

スタッフたちも「人の役に立てた」という実感を持つことができ、普段なかなか得られない体験に誇らしげな表情を浮かべていたのがとても印象的でした。

 

私はこのイベントを通じ強く感じました。

出来ないことに注目するのではなく、出来ることに目を向ければ、本人だけでなく周囲も幸せになれる。

認知症を排除すべきものとして捉えずに、共にあるものとして受け止める意識転換が大切なのです。

 

もはや認知症は他人事ではありません。

だからこそ、忘れても間違えても大丈夫、そう云える雰囲気づくりを進めていきます。

そのためには私たち企業も、地域社会と共に考え行動していかねばなりません。

 

当日の詳細はこちら https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tuf/2183591?page=2