経営者としての責任①(定期発信-Vol.75)
先日経営者として深く考えさせられたことがありました。
大きく報道された老舗温泉旅館の不祥事と不幸な結末についてです。
報道を見る限り、150年以上続く老舗に対する世間の期待を裏切ってしまった反省に加え、連日のメディア対応で経営者の方は相当疲弊されていたことは間違いありません。
こうした厳しい立場は本人にしかわかり得ないものです。
「経営者として無責任」と云った無情な言葉を使うのはいかがなものかと思います。
勿論取り残された会社や遺族の立場や今後のことも考えねばなりません。
経営とは大きな覚悟と決断が求められます。
当座の後任を据えたところですぐに立て直せるかと云えば、やはり難しいでしょう。
信頼回復に相当の時間がかかることは容易に想像がつきます。
後任経営者のメンタルが持つかどうか心配で仕方が有りません。
以前当ブログでもご紹介しましたが(※)、実は私も「もうこれまでか」と経営を諦めかけたときがあります。
今思い出しても我ながらあの状況をよく乗り越えたと思います。
社員の生活や取引先との関係、地域からの期待に加え、経営者としてのプライドもありますから簡単に辞められるものではありません。
決断し会社を畳むにしても大きなコストがかかります。
経営者として次のキャリアや家族のことも考えなくてはなりません。
全てを成り立たせる回答はそうそう見つかりません。
それでも決断を迫られます。
そして何かを得ようとすれば、捨てねばならないものもあります。
日々様々な困難に背を向けず、会社の永続と繁栄のため決断し続けること。
私が考える経営者の責任はここに集約されると思うのです。